2015年 年頭のあいさつ (第一回)

明けましておめでとうございます。
本年も、CSAジャパンをよろしくお願いいたします。

2015年の年頭に当たり、CSAジャパンの幹部による年頭のご挨拶を掲載いたします。5回シリーズを予定しています。
第一回は、CSAジャパンの事務局長の勝見さんより投稿いただきました。CSAジャパンの経済学から新たな年に向けての決意表明となっておりますので、みなさまご覧ください。


年頭ブログ (第一回)
事務局長 勝見 勉

皆様、あけましておめでとうございます。ご家族ともども、よいお正月をお迎えのこととお喜び申し上げます。今年1年が、皆様にとってよい年でありますよう、お祈り申し上げます。

さて、お陰さまで一般社団法人日本クラウドセキュリティアライアンス(CSAジャパン)も、昨年12月に設立1周年を迎えることができました。設立に際しては多くの方のご参集をいただき、またその後も順調に会員数を伸ばすことができました。ひとえに皆様のご支援の賜物と感謝しています。
という調子で書いていると、1周年記念ブログのようになってしまい、また、CSAジャパンの目的は、ビジョンは、任務は、課題は、と固い話になりそうです。未だ皆様お屠蘇気分の抜けない頭で読んでいただいているものと想定して、ここは少し柔らかい話題にしたいと思います。つまり、飲み食いの話です。

CSA勉強会は、昨年6月にスタートして、11月まで6回、月次開催をキープして来ました(12月は単純にカレンダーとの折り合いが悪いため見送りましたが)。売り物の一つと自負しているのが、毎回後半の懇親会です。1人1000円(会員外は2000円)、という、ほぼ昼食代並みのコストで、1時間半飲み食いしていただけるセッティングにしています。これ、基本的に毎回収支トントンで運営しています。
一方で、12月に初の試みとして実施した、1周年記念会員交流会。こちらの懇親会費用としては、3850円という「多額」をご負担いただきました。これも、ケータリング会社に払った1人当りのコストそのままでご負担をいただきました。
どちらも立食で、時間も1.5~2時間で、飲み物と食べ物が出て、どちらも量が足らないということはなくて、会場は会議室の転用で、と見てみるとさほどの違いはありません。料理は少し差があったと思います。後者は生ビールもピッチャーで来ましたし、専任の係の方のフルサービス付きでした。それでこれだけの価格差、というのは、どうなんでしょうか。ちなみにケータリング方式、すなわちパーティ出前サービスの場合は、サプライヤーは何社かありますが、どこも似たような価格設定のようです。なお、1周年記念会員交流会では、この他に会場費が、会議時間も含めて16000円ほどかかっています。

この内容・サービスの差と価格の差のバランス、皆様はどう思われるでしょうか。更に比較するなら、最近はレストランでの宴会も、最安は飲み放題つきで3000円ぐらいからあり、4000円なら温かい料理と飲み放題で、当然フルサービス付き、とう世の中ですよね。デフレのおかげというべきか、企業努力の賜物というべきか。。。結論としては、プロのサービスを利用する範囲において、こちらで会場を用意して「パーティの出前」を頼むよりは、レストランや居酒屋さんの、それなりの雰囲気の中でやる方が、実は安い、ということになりそうです。

無論、勉強会でやっている、おつまみの出前と乾きモノと缶ビール、すべて手作り感、すなわちセルフサービス、ベースなら、間違いなく安く上げられます。だいたい4分の1のコストで賄える訳です。それが、料理と飲み物のグレードがほんのわずか上がり(勉強会でとっている出前のおつまみは、出張パーティケータリングと、基本的に同じ業者から来ます)、サービスが加味されるだけで、4倍の費用がかかるという現実。

皆様は、当たり前、という感じでしょうか。つまりケータリングならそれぐらいかかるよ、と。それとも、4倍はいくら何でも高いよ、という感じに近いでしょうか。いずれにせよ現実は、ちょっと飲み会をやろうと思うと、自前手作り方式がかなり「コスパ」の高いところに位置して、かなり離れてレストラン/居酒屋での宴会、その少し上にケータリング方式、そして多分それからまた少し上にホテルでの宴会、という地図になりそうです。

そのように眺めると、やはり一番コストがかさむのが、人のサービスを買う部分、という構造が見えて来るような気がします。昔は「人海戦術」という言葉がありました。機械を使うより、サービスを買うより、とにかく安い(あるいはタダの)人手でこなしてしまえ、という感覚でした。が、今や人が何かをすると高くつく世界になってしまいました。

とまぁ、新年早々みみっちい話を書いてしまいましたが、食べつつ飲みつつ歓談することが交流・懇親の最良の手段であることは異論の余地がないでしょう。ので、CSAジャパンとしては、毎月の懇親会つき勉強会は可能な限り展開していきたいと思っていますし、1000円(非会員は2000円)の、格安会費も維持したいと思っています。そして時々はプロのサービスも買う懇親会(基本的には勉強会以外の場で)も織り交ぜて行きたいと。

ということで、CSAジャパンの付加価値の中身は、ワーキンググループを始めとする調査研究活動によって築いていただくとして、事務局としては「懇親の場の提供」に引き続き取り組んでいきたいと思っています、皆さま多数の、毎度のご参加をお待ちしています。

…と言いつつ、飲んでダべるのがひたすら好きな私の、「今年も飲み会やるぞ」宣言にすぎなかったようです。皆様、今年も飲みましょう!!!

 

2015年 年頭のあいさつ (第一回)」への1件のフィードバック

  1. Macよしだ

    勝見さんの詳細な分析が、日頃からなんとなく感じていることの論拠を与えてくれました。このようなノウハウは大変貴重で、CSA-JCの事業の一つにしましょうか(?)

    最近の経済活動は、技術の進展をコストカッターとして活用し、結果として人間の能力と人間自身(職)をカットすることを助長しています。過去には「自動化して余った稼働(人間)は、もっと人間らしい仕事に転用する」が理屈でしたが、やってみて判ったことは仕事の転換は言うほど簡単なものでは無いことです。

    昨今ではもっと露骨になり常勤をカットし非常勤を増やしてコストカットです。結果で「就職者が増えた」と愚かなことを言っても意味がありません。「全体が良くなっても全員が良くなるわけではない」という議論がありましたが、問題は、全員の中にある格差でしょう、”「平均」と「マス」での議論の問題点は現実を表さない”ことを知っていながら(知らないとしたら問題外)の議論ですね。

    収入が増えることが絶対的に良いとは言えませんが、何のための技術であり、経済なのでしょうか。懇親会もコストカットで、ケータリングもパートタイムでしょうね、そのうち、ロボットが持ってくるかも。。。

    と言いながら、経済的に苦しい非営利一般法人としては、勝見さんの議論とさらにデータを溜めてビッグデータ分析をしてもらい、懇親会の最大効果・低コスト(最低とは言わない;足るを知る、身の程を知る、無駄をしない、ということ)を追求しましょう。

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